英語のしくみメモ 2026.07
規則そのものの記録。語彙は 英語学習ログ 2026.07 に分けてある。
綴り
-ing の前の綴り変化
綴りの変化は音を守るために起きる。
- 重ねる: 強勢のある音節で「母音1つ + 子音1つ」のとき。run → running, stop → stopped, begin → beginning, prefer → preferred
- 重ねない: 母音が2つ(rain → raining)、子音が2つ(help → helping)、最終音節が無強勢(visit → visiting, open → opening)、w/x/y の後(snowing, fixing, playing)
- 黙字の e は落ちる: make → making, hope → hoping(dye → dyeing は dying と区別するため e を残す)
- ie → y: lie → lying, die → dying, tie → tying
- y は -ing の前で変化しない: play → playing, study → studying(✗ studing)。-ed / -s の前では子音の後のみ変化する(study → studied だが play → played)
日本語との対比: かなは綴りと音がほぼ1対1なので、「綴りが母音の長さを守る」という発想がない。英語では二重子音が直前の母音は短いという印になっている。
| 綴り | 母音 | 元の語 |
|---|---|---|
| hopping | 短い | hop |
| hoping | 長い | hope |
| latter | 短い | — |
| later | 長い | — |
迷ったら母音を見る。短母音 + 子音1つなら重ねる。それ以外はそのまま。
副詞の -ly と二重の l
- 副詞は -ly で作る。「-lly」を足すことはない。
- l が二つ並ぶのは、元の形容詞が -l で終わるときだけ: careful → carefully, final → finally, real → really, usual → usually
- 形容詞を作る -ful の l は常に一つ(beautiful, useful)。l が二つなのは単独の語 full だけで、これは fully になる。
- -le → -ly(simple → simply、✗ simplely)
- -y → -ily(happy → happily)
- -ic → -ically(basic → basically、例外 publicly)
日本語との対比: 副詞化は「-ly を足すだけ」。l が二つになるのは -l と -ly という二つの部品が並んだ結果であって、特別な規則ではない。
覚え方は部品を数えること — care-ful-ly で、l は ful から一つ、ly から一つ。
発音
内容語と機能語
英語の語は、内容語(名詞・本動詞・形容詞・副詞)と機能語(冠詞・前置詞・代名詞・助動詞・接続詞)に分かれる。発話では内容語に強勢が置かれて母音が完全に出るのに対し、機能語は弱形に縮む(for the → /fə ðə/、can → /kən/)。英語は強勢拍リズムの言語。
textI've been WAITing for the reSULTS of the TEST. → I've, been, for, the, of はすべて縮む What do you WANT to DO? → whaddaya WANT tuh DO Yes, I CAN. → 文末の can は強形。文中の /kən/ とは違う
日本語との対比: 日本語はモーラ拍で、かな一つ一つにほぼ等しい時間が与えられる。これを英語に持ち込んで全語を等間隔に発音することが、いわゆるカタカナ英語のリズムの主因になる。完全な拍を与えるのは内容語だけでよい。
AI CAN NOT UN-DER-STAND THE CON-TEXT と等間隔に置くのではなく、AI CAN'T underSTAND the CONtext. とする。
聞き取りの手がかり: ネイティブの発話が速く感じられるのは、機能語が縮んでいるからであって急いでいるからではない。強勢のある内容語を拾って残りを補う。